オリックスのＴ－岡田外野手（３３）が１７日、日本シリーズで“恩師”へ勇姿を届けることを誓った。母校・履正社の監督で来年４月から東洋大姫路で指揮する岡田龍生監督（６０）が観戦予定。履正社の後輩、ヤクルト・山田に打ち勝つ一打を披露する。

　思わず笑みを浮かべた。決戦前の心境を問われると、自ら恩師の話題に触れた。「ワクワクしているの、岡田先生くらいじゃないですか」。第１戦か第２戦を観戦予定の岡田監督にとっては“教え子対決”。Ｔ－岡田は「いい姿を見せたい」。自然と言葉に力がこもる。

　後輩との戦いはモチベーションの一つだ。「彼もすごい成績を残している。負けずに、このシリーズは頑張りたい」。履正社では５学年下の山田とプレーはしていない。それでも球界で活躍する姿は刺激となっている。

　苦手意識はない。今季ヤクルトとの交流戦は３試合で打率・３６４、１打点。ただ、対戦のない奥川らを警戒。「立ち上がりを攻めていけたら」と攻略をイメージした。

　最後も仲間と喜びたい。「日本シリーズは集大成じゃないですけど成長の証しを見せられたら」。目指すは恩人の前での“ツバメ撃ち”。必ず日本一まで駆け上がる。