日本高野連 京大出身の宝馨氏が新会長に就任 元京大野球部監督
日本高野連は10日、理事会と臨時評議委員会を開き、退任を表明している八田英二会長(72)に代わり宝馨(たから・かおる)氏(64)が新会長に就任することを発表した。
宝新会長は西宮北から京大に進み、投手として活躍。京大野球部の監督や部長を務め、その後は関西学生野球連盟の部長理事などを務めた。現職は京都大学大学院教授・工学博士を務めている。
宝新会長は「会長に選任されましたことは、誠に名誉なことでありまして、大変うれしく存じますとともに、その責任の重さを考えますと、身が引き締まる思いでございます。皆さま方のご指導のもと、その職責を果たして参りたいと存じますので、どうぞよろしくお願いします」とコメントし、「高校野球の発展に微力ながら尽力していきたい」と意気込んだ。
退任する八田会長は「会長在任中の6年間、高校野球は教育の一環であることの基本理念の下、諸先輩方から受け継がれてきた伝統を守り、社会的・教育的な要請、皆さんの関心はどこにあるのかを常に念頭に置きながら、革新を心掛けて参りました。新会長には高校野球の基本理念を大切にしながら、新たな高校野球を築いていただきたいと思います」と新会長に期待を寄せた。
八田会長は2015年9月に第7代会長に就任し、球児の投球障害予防として1週間500球の球数制限の設置や熱中症対策、新型コロナウイルスが感染拡大する中での大会運営などに尽力した。