西武がスペイン語通訳募集中 求められる“素養”は語学力だけじゃない

 プロ野球・西武がスペイン語通訳を募集している。球団通訳には、語学力はもちろんのこと、選手をサポートするためのさまざまな素養が求められる。

 募集要項を見ると、「通訳業務だけではなく、外国人選手が日本のプロ野球界において最大限のパフォーマンスが発揮できるための環境作りの業務を担っていただきます」と記されている。柱となる外国人選手と日本人の監督・コーチ・選手・スタッフとの意思疎通の補助に始まり、「グラウンド上での(主に外国人選手の)練習サポート」や、「外国人選手が日本の文化に馴染むためのサポート」と多岐にわたる。

 その一例に、今年6月に行われたビデオメッセージの上映がある。主力選手や、辻監督から単身日本でプレーする外国人選手に激励のが寄せられ、母国の家族からのサプライズメッセージで締めくくられたもので、突然のビデオ上映にザック・ニール投手やリード・ギャレット投手は涙したという。

 球団によると、この企画の発案者は通訳スタッフで、そのアイデアをもとに、球団スタッフや監督・選手が一丸となって完成させたとしている。選手に“寄り添う”気持ちは、言語の枠にとらわれないコミュニケーションと言えるだろう。

 スペイン語通訳スタッフの募集は11月30日まで。日本語-スペイン語での通訳業務経験などのスキルは当然必要だが、単なる言語の通訳だけではない、選手のサポート役が求められている。

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