「秋季高校野球東海大会・決勝、日大三島６－３聖隷クリストファー」（７日、岡崎市民球場）

　日大三島（静岡１位）と聖隷クリストファー（静岡２位）の１９８６年以来３５年ぶりとなる静岡県勢同士の決勝は、日大三島が逆転勝利で秋春通じて初の東海王者に輝いた。

　報徳学園を率いて春夏通算１８度の聖地出場を果たし、２０２０年４月から同校を指揮する永田裕治監督（５８）のタクトが初優勝に導いた。２点を追う四回無死一、三塁から９番・野田優磨捕手（２年）が初球にスクイズを決めて１点差。さらに１死満塁を作ると、指揮官自ら「ライナーバック！」などグラウンドに声を張り上げて、士気を向上。勢いに乗った３番・池口奏内野手（１年）が中前２点適時打を放ち、一気に逆転に成功した。

　報徳学園を率いた２００６年以来１５年ぶりの明治神宮大会出場を決めた永田監督。同大会は１１月２０日に開幕し、日大三島は２２日に九州地区代表とクラーク記念国際（北海道地区代表）の勝者と初戦を戦う。