ロッテ佐々木朗希 サヨナラ王手呼んだ プロ最速159キロ、6回1失点10K

 「パCSファーストS・第1戦、ロッテ5-4楽天」(6日、ZOZOマリンスタジアム)

 「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」が、ZOZOマリンスタジアムで開幕した。ファーストS第1戦では、レギュラーシーズン2位のロッテが同3位の楽天にサヨナラ勝ちし、ファイナルS進出へ王手をかけた。20歳初登板の佐々木朗希投手は先発してプロ最速159キロをマークするなど、6回を4安打1失点、10奪三振で勝利に貢献。井口監督も大絶賛の投球となった。

 サヨナラ勝ちの瞬間、佐々木朗は柔和な笑みを浮かべうれしそうに歓喜の輪を見つめた。史上最年少CS勝利と本拠地初勝利はお預けとなったが、それはどうでもよかった。「すごくいいものを見ました。初戦が大事だと思うので、しっかりチームが勝ったのでうれしかった。よかった」と喜びをかみ締めた。

 3日に20歳になったばかり。しかもCS初戦がポストシーズン初登板というしびれる舞台でも、怪物らしさを存分に発揮した。「雰囲気自体、ものすごく緊張感があった」という中、剛速球を初回から冷静に投げ込んだ。

 初回1死、岡島への3球目でプロ最速となる159キロ直球を内角に決め、続く浅村には3球目に159キロでストライク。4球目にも159キロを外角に決めて見逃し三振に。どよめきと、割れんばかりの拍手が交錯した。

 勝負のポイントも心得てマウンドに上がるところも、並の高卒2年目ではない。「浅村さんは本当にいいバッター。カウントを取りにいくとやられる。毎球毎球勝負のつもりで投げた」。浅村に対し、三回には直球、五回にはフォークで3打席連続三振。二回に自身の一塁悪送球で1失点したものの、ポストシーズンでは最年少の2桁奪三振を記録した。

 短期決戦の命運を握る初戦を弱冠20歳に託した井口監督は「エースに近い投球というか、初戦でこういう投球ができるという、できない人はいくつになってもできない。そういう星のもとに生まれてきたのかなと思う」と大絶賛。15年CSファイナル第1戦から続いていた7連敗を快投で止め、ファイナルS進出へ王手をかけた。

 ◆突破率100% ロッテのCSファーストS(2004~06年はプレーオフ)初戦白星は、05・07・10・13・15年に次いで、6年ぶり6度目。過去5度はすべて、ファーストSを勝ち上がっている。パ・リーグは過去16度で初戦に勝ったチームが13度ファイナルSに進出しており、ファーストSの「突破率」は81%。

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