【鳥谷と一問一答】練習をしているというより練習するしかなかった

 今季限りでの現役引退を表明していたロッテ・鳥谷敬内野手(40)が3日、ZOZOマリンスタジアムで引退会見に臨んだ。鳥谷の一問一答は次の通り。

  ◇  ◇

 (冒頭にあいさつ)

 「鳥谷敬は今シーズンをもって、ユニホームを脱ぐことを決断しました。阪神で16年、ロッテで2年間、18年とたくさんのファンの方に応援していただき、感謝しています」

 -率直な気持ちは。

 「本当に野球をするためだけに、毎日の準備だったりとか、用意をしていたので、それがこの数日はないので、少し自分としても楽な気持ちと、やることがないなという、そういう気持ちが行ったり来たりしています」

 -引退は誰かに相談した?

 「相談は誰にもせずに、辞めるって決めたことを自分がお世話になっていた人たちに告げる(形でした)」

 -練習が多かったと聞く。練習に対する考えは。

 「自分自身、練習をたくさんしているという感覚はなくて、本当に人より劣っているものがたくさんあったので、練習しないと当然、その人たちに追いつくことも追い越すこともできなかったので、練習をしているというより、自分に足りないものを毎日、考えながら練習するしかなかったという感じですね」

 -ロッテ移籍後の2年間は、人生においてどんな意味がある?

 「試合の中でいろいろチームに貢献したいという思いできましたけど、それはなかなかできなかった。タイガースの時に経験できなかった試合の後半から行く難しさだったり、2軍で若い選手と一緒に練習したりとか、野球選手というよりは、人間としてたくさん勉強させてもらった」

 -誇れる記録は。

 「何かすごい数字を残してはいないので、トータルで試合に出続けるということは、常に頭に意識してやっていました。成績というよりは2軍に落ちても、試合に出られなくても、毎日、準備を怠らず、引退を決断する日までできたので、そこは人より誇れるところかなと思います」

 -今後の人生でやってみたいことは。

 「野球のおかげでいろいろ知ることもできたし、野球のおかげで今の自分がある。当然、野球に対して恩返しがしたいし、ある程度、野球に携わりながら、新しくやりたいことを探していきたい」

 -18年間の中で熱盛プレーは?

 「シーズンというより、(13年の)WBCの台湾戦(九回2死一塁)で盗塁して、同点に追いついて勝った試合なんですけど、興奮して寝られないなという経験をした。その試合に限っては」

 -阪神時代の1、2年目。試合が終わって室内練習場に行く日々。あの時の気持ちは。

 「自分に足りないものはプロに入ってたくさん感じた。しっかり体力をつけないといけないと感じたので、バッティングだったり、トレーニングでやることを決めていた」

 -最も印象に残った一本は?

 「2000本とかもありますけど、プロが始まった初戦のヒット。プロ野球選手としてスタートした一本目のヒットは今も鮮明に覚えています」

 -ソフトバンク・和田などが、オフが一番大変と言うが。

 「そんなことはないです。オフが一番、楽しいです(笑)」

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