日本ハム栗山監督“第二の大谷”育てて 退任会見で球界に向けて熱い提言
日本ハム・栗山英樹監督(60)が1日、札幌ドームで退任会見を行った。ショートスターターや大胆な守備シフトなど先入観にとらわれない積極策を用い10年間で2度のリーグ優勝、16年に日本一に導いた知将は日本球界全体へ熱く提言した。
「翔平だけじゃない。もっと昔の大選手たちで二刀流ができた人が絶対いたはず」。言葉に力がこもった。「それを見落としていたことを僕らは反省しなきゃいけない。もっと考えた方がいい」。投打二刀流の土台をつくり、大リーグへと送り出した大谷翔平-。“第二の大谷”になる可能性を秘めた選手は存在すると熱く訴えた。
チーム再建を託す後任の新庄剛志氏については、大きな信頼感がある。新庄氏の米大リーグ時代から帰国後も野球の考え方、情熱、細かい技術論など腹を割って話したことがある。「パフォーマンスだけじゃない。野球の中身が本当にしっかりしている。すごく楽しみです」。慣れ親しんだユニホームを、笑顔で心置きなく脱ぐ。