「ロッテ７－１５ソフトバンク」（２５日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　全身全霊をささげてきた７年間に、後悔はない。ソフトバンク・工藤監督は「何にだって最後はある。現役にだって、こういう監督にだって最後はあるし、人生にも最後はある」。ラストゲームは１５得点の大勝。その表情からはすがすがしい笑みがこぼれた。

　８年ぶりのＢクラスが確定した２３日の楽天戦後、宿舎で選手らを集め今季限りで退団することを初めて伝えた。「この責任はチームを率いている監督が取らないといけない」。球団からは複数回にわたり続投要請を受けたが、首を縦に振ることはできなかった。

　試合後には孫オーナーから特大の花束を渡され「７年間、本当にみんなのおかげで幸せな監督生活を送ることができた」。４年連続日本一など輝かしい実績を残し、名将はユニホームを脱いだ。