巨人・亀井 涙の引退会見で原監督「困った時の亀ちゃん頼みはまだ卒業しない」
巨人・亀井義行外野手(39)が21日、今季限りでの現役引退を発表し、都内のホテルで引退会見を行った。会見終了後、原監督から花束を贈呈され、抱擁を交わすと涙を浮かべた。通算1069安打の名脇役がユニホームを脱ぐ。
昨年痛めた左足内転筋、左股関節が完治せず、「思い通りのスイング軌道が描けない」と今年5月に引退を決断。球団には9月上旬に伝えたという。今季は91試合で打率・216、3本塁打、17打点と不振に苦しんだ。
もがき苦しんだ17年間だった。打率・290、25本塁打、71打点を記録した2009年のドラフト1位で長野(現広島)が加入。「正直、勝てないと思いました」。対抗意識から、半分冗談ではあるが口で攻撃したこともあったという。
スーパースターにはなれなかったが、チームへの献身的な姿勢は誰もが認めるところ。原監督は「困った時の亀ちゃん頼みというのはまだ卒業しない」と宣言。12日の阪神戦で死球を受けて痛めた左ふくらはぎのケガを治し、ポストシーズンで最後の花を咲かす。