京産大・勝村監督 有終の勝利 3月末で退任「多くの人に支えてもらって幸せ者」

 エース・北山からウイニングボールを受け取る勝村監督
 試合終了後、涙を拭う勝村監督
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 「関西六大学野球、京産大6-3大院大」(19日、南港中央球場)

 京産大がリーグ戦の最終節を連勝で終え、来年3月末での退任が決まっている勝村法彦監督のラストを有終の美で飾った。

 序盤は大院大の先発・松下の前に打線がつながらず、リードされる展開が続いた。だが2点ビハインドで迎えた六回に、2者連続バントヒットから1死二、三塁のチャンスを作ると、4番・川岸の遊ゴロの間に1点を返し、5番・小林の右前適時打で同点に。さらに、七回には2番・酒井航内野手(4年・桜宮)の適時三塁打などで3点を追加し、勝ち越しに成功した。投手陣も荒木、長谷川、山口、藤川の4投手の意地の継投でリードを守り切った。

 「今日は4回生が最後に意地を見せてくれて本当にうれしかった。20年ほど監督をやらせてもらって、一つずつ成果を出すことが一番の近道だと信じてやってきた。そこはブレずにやってこられたと思う。多くの人に支えてもらって本当に幸せ者です」。試合終了と同時に、勝村監督の目には涙があふれた。

 日本ハムからドラフト8位で指名を受けた、主将でエースの北山亘基投手(4年・京都成章)は「監督さんに言っていただいた『コツはコツコツ』という言葉を大事にしてきた。目標を達成するには、当たり前のことをコツコツできるかどうか。この4年でやるべきことは最大限できたと思う」と振り返った。最後はウイニングボールを手渡し、「お世話になりました」と感謝の気持ちを伝えた。

 「特にこの2年はコロナで苦しいことばっかりでしたけど、再確認できたのは『やっぱり練習せなあかん』ということです。今後も少し野球部に関わるかもしれませんが、ゆっくり考えていきたい」と話した指揮官。約20年間の監督生活を勝利で締めくくり、充実した表情でグラウンドを後にした。

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