岡弾でロッテ劇的サヨナラM8&CS進出 V争いに日本ハム時代の「経験は生きている」
「ロッテ3-1ソフトバンク」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
悲願へ、全員の思いが劇的な勝利を呼び込んだ。同点の九回2死一塁で、勝負強さの光るロッテ・岡大海外野手(30)が打席へ。ソフトバンクの守護神・森のカットボールを振り抜くと、打球は左中間席へ消える6号のサヨナラ2ランとなった。
「打った感じはいったと思ったが、外野手の追い方を見て大丈夫かなと。入ってくれてよかった」。劇的勝利を演出したヒーローは、少し照れくさそうに笑みを浮かべた。
オリックスと優勝を争うシーズン最終盤。自身今季2本目のサヨナラ弾の岡が存在感を増している。10月に入り再びスタメンに定着すると、10日・日本ハム戦(札幌)で敗色濃厚の九回に同点2ラン。14日・オリックス戦(京セラ)でも一発を放つ勝負強さだ。
「チャンスで回してもらっている。それに応えたい一心で打席に立っている」。必死の思いが、ロッテの快進撃を象徴するような一打を生み出してきた。
そして、その経験も自らの力となっている。日本ハム時代にも優勝争いの輪にいた岡は「少なからず経験は生きている」と話す。当時は先輩たちの後を追っていた男は「30(歳)になって自分も引っ張っていかないといけないと思ってやっている」と若いチームを背中で引っ張っている。
これで優勝マジックは「8」。2年連続のCS進出も決定したが「われわれが目指しているのはそこではない。残り試合、しっかり戦っていきたい」と井口監督。残るは9試合。歓喜の瞬間だけを見据え、ひた走る。