巨人 自力V消滅 中4日の山口が三回途中降板 継投策も誤算で痛恨のカード負け越し
「巨人3-4阪神」(26日、東京ドーム)
徳俵に足がかかった。想定外の連敗。巨人は、勝負どころの2位・阪神との3連戦で、2敗1分けと痛恨の負け越し。122試合目で自力優勝の可能性が消滅した。
それでも原監督は、淡々とした口調で語った。「そうですか。そこは僕らは、コメントを考えることもしない。その辺は評論家に聞いてもらったらどうだろうね」。その上で冷静に続けた。「俺たちは心構えとしては全く変わらない状態で、明後日からも戦うというところですね」とチーム方針を示した。
絶対に落としたくない一戦だった。中4日で投入した山口は、序盤から不安定で三回2死から大山に先制ソロを被弾。続く糸原に四球を与え、2死一塁とした場面で我慢が限界に達した。早々と降板を決断し、執念の継投に入った。
だが0-1の五回は中継ぎ陣が3四球で2死満塁として3失点。指揮官は「ちょっとフォアボールが多いよね」と嘆いた。
ビハインドでも勝ちパターンの投手を起用し、八回に1点差まで迫った。だが、白星はつかめず。首位・ヤクルト、2位・阪神と4ゲーム差。リーグ3連覇がピンチとなった。
それでも頂にたどり着くために一戦必勝で戦う。方針は全く揺るがない。原巨人は正念場を迎えたが、ヤクルトと阪神の背中を懸命に追いかける。