巨人 中田&ビエイラ21日昇格 打線強化&方程式確立で混セ抜け出す
巨人・中田翔内野手(32)が21日の広島戦(マツダ)で1軍に昇格することが20日、分かった。2軍で復活の兆しを見せた大砲を加え、首位の阪神を猛追する。
8月に日本ハムから無償トレードで移籍した中田は、1軍で16試合に出場し打率・150と不振にあえいだ。今月11日には出場選手登録抹消。だが2軍で長嶋茂雄終身名誉監督、阿部2軍監督の直接指導を受け、調子を上げている。
2軍戦6試合で打率5割、4本塁打、13打点をマーク。原監督は「結果が、またすぐ出るかというのはともかくとして、吹っ切れたものはあるみたい」と説明した。2軍調整という期間を設定したが、「時間をあげたいと思わせるような選手は出てこないでほしいなと思っている」と奮起に期待。中田にとって再スタートの場が故郷・広島になるのも、追い風になるはずだ。
打線とともにブルペンも強化する。右肘違和感で9日に出場選手登録を抹消された守護神・ビエイラも21日に1軍復帰する見通しだ。外国人選手では、史上最長の32試合連続無失点を記録した豪腕を加え、本来の勝利の方程式の形を確立する。
広島の後は、首位・阪神という6連戦に挑む原巨人。虎の背中を捉え、混セを抜け出す準備は整った。