オリックス・山本由伸投手（２３）が１７日、先発予定の１８日・西武戦（京セラ）で、球団では２０１０年の金子千尋以来で、自身初の１１連勝達成へ意欲を示した。

　「連勝自体はそんなに意識していない。勝つことはうれしいし、勝ちたいので毎試合、勝てるようにしたい」

　西武戦は今季８試合目の登板。４勝２敗、対戦防御率１・７９と好相性となっている。

　「とにかく思い切って投げることを忘れず、しっかり攻めの投球で投げたい」

　この試合でもう一つ、懸かる記録がある。現在通算４９２回で４９６奪三振と、５００奪三振にあと４に迫る。球団では具台晟投手が４９５回で到達しており、残り３イニング以内に４つ三振を奪えば球団最速記録となる。

　昨季の奪三振王は今季も１５４三振でリーグトップ。加えて今季は勝利数（１３）、防御率（１・５４）も独走状態となっており、投手三冠を射程に捉えている。そんなエースに期待されるのは、９月に入って４勝８敗２分けと失速気味のチームを再浮上に導く投球だ。

　「とにかく１勝でも多く勝たないといけない。自分の仕事をしっかりやりきれたらプラスになると思います」

　首位ロッテとは３・５ゲーム差。負ければ自力Ｖ消滅の危機もあるが、そうはさせない。剛腕で勝利をもぎ取る。