専大松戸・吉岡 最後の夏は涙なし「泣いて終わりたくないと思って」

 3回、苅部の適時二塁打でガッツポーズしながら生還する専大松戸・吉岡(撮影・高石航平)
 試合に敗れ、涙を流す専大松戸ナイン(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、長崎商6-2専大松戸」(22日、甲子園球場)

 専大松戸・吉岡道泰外野手(3年)は泣かなかった。

 今春のセンバツの初戦・中京大中京(愛知)戦では、ダイビングキャッチを試みた打球を捕球出来ず、決勝点となるランニング2ランに。悔しさから大粒の涙を流した吉岡。

 今夏の千葉県大会決勝では、夏の地方大会決勝では初となるタイブレークを制した。吉岡は延長十三回無死満塁でサヨナラ満塁本塁打を放った。今度はうれし泣きだった。本塁で吉岡を待つナインを前に大号泣生還だった。

 この試合、4点ビハインドの九回に無死一塁で打席では四球を選び、雄たけびを上げた。だが無死二、三塁の絶好機で苅部力翔外野手(3年)の三直で飛び出してしまい、二走だった吉岡はアウトになり併殺。二塁ベース上では悔しさをあらわにした。

 「最後は泣いて終わりたくないと思って、最後の最後まで自分の持ち味を出せて、後輩たちが本当にありがとうございましたと。かける言葉がなかったんですけど、後輩たちには来年この借りを絶対返して欲しいなと気持ちはあります」。

 これまで人目をはばからず、涙を流してきた吉岡だったが最後は涙なく甲子園を去った。

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