作新学院 あと一歩も底力 九回2死から意地の3連打

 「全国高校野球選手権・2回戦、高松商10-7作新学院」(19日・甲子園球場)

 感謝の思いを胸に刻んで聖地を踏んだ。作新学院(栃木)は大会開幕直前に部員の新型コロナウイルス感染が発覚。出場が危ぶまれながら大会本部から個別感染との判断を受け、実現した大舞台での試合。敗れはしたが、全力プレーに後悔はない。

 17日までに複数回のPCR検査を受けて全員が陰性となり、この日のゲームを迎えた。宮崎商と東北学院が出場辞退するなどコロナ禍が直撃する大会となる中、「甲子園で野球がしたい一心でした」と主将の田代健太郎外野手(3年)。劣勢の展開となったが、終盤には10大会連続で夏切符をつかんだ底力を見せた。

 3-6の八回1死満塁から一ゴロの間に1点をかえすと、なおも二、三塁では渡辺翔偉捕手(3年)の2点中前適時打で一度は試合を振り出しに戻した。最終回にも2死から3連打で追いすがるなど出場した15人で示した意地。チームが揺れた中、小針崇宏監督(38)も「逆に心が一つになった」と最後まで粘り抜いたナインを称えた。

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