祖父から3代甲子園出場、ついに初安打 県岐阜商・松野「いい思い出です」

6回、適時三塁打を放つ県岐阜商・松野(撮影・伊藤笙子)
サヨナラ打を打たれ、試合後泣きながらクールダウンへと向かう県岐阜商・小西彩翔=甲子園(撮影・伊藤笙子)
クールダウンを終えた後も涙が止まらない小西彩翔(右)を慰める県岐阜商・高木翔斗主将=甲子園(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・1回戦、明徳義塾3-2県岐阜商」(15日、甲子園球場)

 県岐阜商は今春のセンバツに続いて初戦敗退。強力打線が5安打2得点と抑えられた。

 祖父から3代続けて夏の甲子園に出場した県岐阜商の松野匠馬選手(3年)は、惜敗に「悔しい」と唇をかんだ。2安打2打点。それでも、ほしかった白星は、春に続いて手にできなかった。

 六回無死一塁、明徳義塾の左腕、代木の外よりへ甘く入った球をフルスイング。その直前に送りバントを決められず「自分で打って流れをつくろうと思った」と切り替えた。会心の先制三塁打は、祖父の勝治さん、父の文治さん、今年のセンバツで無安打だった自身までかなわなかった甲子園初安打だった。

 1点を追う八回にも右前へ同点打。春以降は長打力をつけ、下位を打った地方大会からこの日は3番に座って仕事を果たした。

 「この高校を薦めてくれた父や祖父に感謝して野球をやってきた。3代で甲子園に出られたことはすごくうれしい」。夢を達成し、自らも成長した。「いいチームでプレーできた。いい思い出です」と言う日々は、祖父、父からの何よりのプレゼントだった。

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