【メジャースカウトの眼】将来性感じる2人の長身投手

 「全国高校野球選手権・1回戦」(10日、甲子園球場)

 夏の甲子園が2年ぶりに幕を開けた。49校の熱戦に、スカウトたちもスタンドから熱視線。今大会もカンザスシティ・ロイヤルズの大屋博行国際スカウトがメジャーの視点から金の卵を分析する。

  ◇  ◇

 静岡・高須君は192センチの長身で運動神経がよさそうな、将来性を感じる逸材だ。

 テークバックからトップまでの間に右腕を後方に大きく突き出すような投げ方は、一般的な投手よりクセがある。もしかしたらオリックス・山本のフォームを意識して練習しているのだろうか。イチロー選手が活躍し始めたころ、彼をまねて構える子供たちが増えたように、今は山本のやり投げ練習など参考にする投手が多いのかもしれない。

 身長もまだ伸び続けているだろうし筋力もこれからで、ちょっとバランスを取りづらそうな動きもある。長身投手ではエンゼルス・大谷もそうだったように20代以降に大きく開花すると予感させる。

 日本航空の188センチ左腕・バデルナ君も今後が楽しみな選手の1人だ。勝負根性や自信という点で、この1年で大きな成長がみられた。ペースよく投げながらもいざという時は強く腕を振る。2人とも現段階では50%くらいの完成度だろう。しかし伸びしろはとてつもなく感じる。

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