「マイナビオールスターゲーム２０２１・第２戦、全パ４－３全セ」（１７日、楽天生命パーク宮城）

　本拠地で主役の座は渡さない－。楽天・島内が４打数３安打３打点の活躍で、文句なしのＭＶＰに輝いた。同点の八回には決勝の勝ち越し適時二塁打。頬には松田に「○」と「×」のアイブラックを塗られるなど、独特のキャラを全国に見せつけた。

　「観客の方がスゴイ拍手をくれたので、打つことができました」。八回１死一塁で、島内の打球は右翼線を破った。一塁走者の同僚・小深田が激走でホームに生還する中、自身も送球間に三塁まで到達。頬にペイントされたアイブラックも噴き出た汗でにじんだ。

　「楽天にとっての王と飛車がいない」状態が逆に燃えた。メンバー入りしていた田中将と浅村が体調不良により、欠場。その中で１０年ぶりの仙台開催の球宴を盛り上げようと奮闘し、「何とか結果で盛り上がってくれて良かった」と胸をなで下ろした。

　結果だけではなく、“顔”でも球宴を盛り上げた島内。「○」と「×」が塗られていた頬は、ヒーローインタビューでは「○」と「○」に変わっていた。