「巨人７－１１ヤクルト」（１４日、東京ドーム）

　ファンのハートもわしづかみだ。守って打ってと大ハッスル。ヤクルトは前半戦最終戦で、オスナが魅せる。気迫あふれるプレーに、一塁上での小躍り。５打点の大暴れで連勝を決めた。

　初回に左前打、そして二回の守備だ。小林のファウルフライをカメラマン席へと飛び込んで好捕。

　さらに同点とされた直後の四回。２死一、三塁から中前適時打を放つと、六回には試合を大きく動かす３ランを放ち「とても気持ちよかった。完璧に捉えることができました」と声を弾ませた。

　支えてくれる家族への思いが、一打に詰まっている。アーチを描くと決まって見せる「ハート」の決めポーズ。これは「家で見ている妻と、家族への愛を示すポーズ」だといい、２戦連発に満点の笑顔があふれた。

　２日連続２桁得点の爆勝で、貯金「１０」での折り返し。首位阪神に２・５差、２位巨人に０・５差だ。「首位争いができるのはすばらしい。この状態を維持できるといい」。後半戦も起爆剤へ。オスナはもう、上しか見ていない。