楽天・マー君 五輪へ弾み4勝目 五輪前最後の登板で納得締め
「ソフトバンク2-6楽天」(13日、ペイペイドーム)
先制を許しても冷静だった。東京五輪前、最後の公式戦登板に臨んだ楽天先発・田中将が、7回1失点で今季4勝目。日の丸を背負う戦いへ弾みをつけた。
初回に侍ジャパンでチームメートとなる柳田に先制弾を浴びながらも「ダメージはなかった」とさらり。すぐにリベンジを果たした。三回2死二塁。柳田に対してカウント2-1から、この日初めてカーブを投じた。「予測してなかったボールだったと思います」。115キロを外角高めに決めて追い込むと、最後は149キロ直球で空振り三振。34キロの緩急で手玉に取ると、マウンド上でほえた。
その後も2種類の落ちる変化球で、約10キロの球速差をつけて相手打線を翻弄(ほんろう)。「そこでも緩急をつけられたので、バランスを崩せていた」とうなずいた。
「なかなか思い通りにいかないことがたくさんあった」という前半戦だが、納得できる形で締めくくった。今後は、オールスターに、東京五輪…。右腕に休む暇はない。