DeNA坂本、また甲子園で虎退治 積極打線に「入り球から勝負球」先輩三嶋のリベンジ

力投するDeNA・坂本裕哉(撮影・北村雅宏)
DeNA先発のDeNA・坂本裕哉(撮影・飯室逸平)
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 「阪神2-8DeNA」(13日、甲子園球場)

 先発の坂本がプロ入り後、最長の7回を投げきり、5安打4奪三振1失点。今季3勝目を挙げた。3勝のうち2勝は甲子園で阪神戦からと“虎キラー”だ。坂本は「相手打線が初球から積極的に打ちにきていたので、入り球から勝負球として投げていました。一球一球意図を持ちランナーが出ても冷静に打者と勝負できたことが良かったです」と振り返った。

 六回を終え、74球。坂本は「最後まで行けるならいくつもりだった」。七回のマウンドに上がった坂本だったが、この試合初めて先頭に出塁を許した(サンズの二塁打)。続く、ドラフト1位・佐藤輝(近大)に適時打を浴び、この日初失点。ここで崩れなかった。

 梅野を見逃し三振、中野を右飛に打ち取り、2死一塁で打席には代打・原口。3-2から渾身の直球で捕邪飛に打ち取り、小さく拳を握りながらベンチに戻った。

 プロ入り後、最長となる7回1失点。三浦監督も「今までで一番の投球」と大絶賛だった。

 昨夜は三嶋が3点のリードを守れず逆転のサヨナラ負け。坂本にとって、三嶋はただの先輩ではなかった。地元は同じ福岡県出身で自転車なら15分という距離。坂本は「直属の幼稚園の先輩です。福岡県の周船寺第二幼稚園です。先輩の分までやり返してやろう」と試合前から気合十分で、しっかりと結果につなげた。

 14日の阪神戦(甲子園)は前半戦最終戦。チームは4連敗中(1引き分けを挟む)だったが、坂本の好投、打線爆発で連敗を止めた。14日に先発予定の今永は「前半戦最後の投球になるので、勝っていいイメージで終わるのと、負けて終わるのでは雲泥の差。しっかり勝って、後半戦の1戦目につながるように、そういった前半戦の最後にしたいです」と話した。

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