父は元広島・前田智徳氏 慶応・前田晃宏が逆転呼ぶ力投「覇者になりたい」

試合後の囲み取材で父親譲りの笑顔を見せる慶応・前田晃宏=サーティーフォー保土ケ谷球場(撮影・伊藤笙子)
 力投する慶応・前田晃宏=サーティーフォー保土ケ谷球場(撮影・伊藤笙子)
息子・晃宏の応援に駆けつけた前田智徳氏=サーティーフォー保土ケ谷球場(撮影・伊藤笙子)
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 「高校野球神奈川大会・1回戦、慶応5-4桐蔭学園」(12日、サーティーフォー保土ケ谷球場)

 慶応が桐蔭学園との名門対決に勝利し、初戦を突破した。元広島・前田智徳氏の次男である晃宏投手(3年)は五回途中からリリーフ登板。3回1/3を5安打6奪三振の力投で、チームの逆転劇を呼び込んだ。

 エースナンバーを背負う前田が流れを引き寄せた。五回に1-2と逆転されてなお2死満塁のピンチを空振り三振で切り抜けると大きくガッツポーズ。3点を奪って再逆転した七回の攻撃では自ら左前打で貢献した。

 大会直前に下半身を負傷するアクシデントから、不屈の闘志で間に合わせた。「何とかお医者さんの力を借りて」と電気治療など回復に専念。「指先の感覚だけは忘れないで」とネットスローは欠かさず、マウンドでの躍動にこぎつけた。

 リハビリに付き合ってくれた父からは「『スライディングだけはするな』と言われました」と明かしたが、チームのために一塁走者として二塁へ滑り込んだ。その後は忠告を守って無理をしなかった中、最後の夏だからこそ見せた執念。「この夏は誰よりも輝いて“覇者”になりたい」と誓った。

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