ロッテ・河村がプロ初勝利「いい粘りで」先発もリリーフもこなせる長身右腕
「ロッテ4-1ソフトバンク」(7日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテのドラフト4位・河村説人投手(星槎道都大)がプロ初先発で5回を2安打1失点に抑え初勝利を挙げた。
192センチの長身から角度のあるボールを投げソフトバンク打線を抑えた。三回に柳田に左前適時打を浴び先制を許したが、その後の1死一、二塁からは高めの直球で4番・栗原を遊飛。明石も直球で一ゴロに押さえ1失点で切り抜けた。尻上がりに調子を上げ、四、五回は三者凡退に抑え無失点に抑え勝ち投手の権利を手にした。
ドラ4右腕はオープン戦で結果を残し続け、開幕1軍スタート。当初は中継ぎとして活躍していたが、5月22日に抹消後はファームで先発調整を積んできた。初の1軍の舞台でこれまで同様、勝負度胸満点の投球で応えた。
8日は試合がなく、中継ぎ陣を休ませられるため、首脳陣は序盤で崩れてもいいようにリリーフ陣をスタンバイさせていたが、期待以上の好投で応えた。
河村は「昨日の時点で監督さんも総力戦で行くぞと言っていたので、いい意味で期待を裏切れるように頑張ろうと思ってました。点を取られた時もあったんですけど、いい粘りで投げることができたと思います」と喜んだ。
チームは4月下旬以来の5連勝。そのうち小島、岩下、二木、河村と先発に勝利がつき、理想的な展開に。井口監督は河村について「まわりのメンバーによっても変わるけど、下でしっかりと先発の準備をしながら、1軍に上がってくれば、先発も中6もありますし、いろいろなシチュエーションがあると思う。その中でしっかり先発として調整してきてくれた」と評価。後半戦、先発もリリーフこなせる長身右腕の存在を頼もしく思ったようだ。