「西武４－６楽天」（２３日、メットライフドーム）

　楽天が逆転勝ちで連敗を７でストップ。先発・田中将大投手が、６回８安打４失点の力投で、５月１日・ロッテ戦以来、自身７試合ぶりの３勝目を飾った。

　今季最多の１１１球の力投だった。味方が初回に２点を先制してくれてマウンドに上がったが、初回１死から源田に四球を与えると、ボークで二塁への進塁を許した。１死二塁となり、栗山に中前への適時打を浴びて１点差とされた。

　二回にも１死からスパンジェンバーグに左前打を放たれるなど２死一、三塁のピンチを招き、金子に中前適時打を浴びて、同点にされた。

　味方が勝ち越してくれた直後の四回には愛斗の右翼フェンス直撃の適時三塁打、９番・柘植に勝ち越しの左前適時打を食らった。

　この日は制球が安定せず、球数は四回を終えるまでに９０球を要した。直球には球威があり、最速は１５２キロをマークしたが、四回を投げ終えると、右拳で自らの右太ももをたたきながら、険しい表情でベンチに戻った。

　それでも七回に岡島の逆転適時三塁打が飛びだすと、ベンチでガッツポーズ。右腕の執念が、チーム一丸の勝利を引き寄せた。