ヤクルト・田口 地元で7回1失点4勝 スクイズも決めた
「広島1-6ヤクルト」(22日、マツダスタジアム)
懸命に振り続けた左腕をケアしながら、ヤクルト・田口は笑顔でピースサインを作った。地元で飾った4勝目。「粘ったというより、助けてもらったので。本当に野手に感謝です」。一丸でつかんだ白星で、チームは連勝。貯金は今季最多の「8」だ。
攻める気持ちを貫いた。投げた7回中5度の先頭打者の出塁を許したが、「出しても次の打者に集中」と言い聞かせ、凡打の山を築いた。六回の打席ではスクイズにも成功。「9人目の野手として1点でも多く」と練習が大きな実を結んだ。
故郷が味方だ。広島出身の左腕は、今季マツダで2戦2勝。この日は義父が生観戦ということもあって、「かっこいいところを見せたい」と意気込んだ。中12日の間隔も、1日おきに投球練習するなど調整を工夫。「これから暑くなってくる」と体力強化に励んだ。
7回9安打1失点と力投でつかんだ笑顔の1勝。「残り前半が19試合くらいある。全部勝つつもりでやりたい」。ヤクルト移籍時に田口が誓ったリーグ優勝。首位・阪神を猛追する切り札になる。




