侍ジャパン選手予想 投手陣は1年延期で新戦力台頭 救援陣に初選出組が多く選出も

 東京五輪開幕まであと38日。6月中にも野球日本代表「侍ジャパン」の代表内定24選手が発表される。そこで、デイリースポーツは悲願の金メダルを目指す代表24選手を予想。新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期という事態に見舞われた中、常連組から初選出組まで、どのようなチームバランスとなるか-。稲葉篤紀監督(48)率いる侍たちを分析してみた。

  ◇  ◇

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で東京五輪が1年延期。投手陣は、その影響を色濃く表す布陣となるだろう。

 まずは新たな力の台頭。森下、平良は昨季から今季にかけて実績を残している投手だが、昨夏開催であればメンバーに入らなかった可能性が高い。また、広島のドラフト1位新人・栗林の出現は昨年にはなかった戦力だ。

 エースの期待が掛かる田中将も、日本球界に復帰した今年だから五輪出場が可能となった一人。第2先発としての役割が見込まれ、変則的なサイドスローが外国選手に有効とされる青柳も、これまではソフトバンク・高橋礼が担ったポジション。自身が積み重ねた結果、1年という時間での変化がチャンスをもたらしたといえる。

 コロナ禍によるマイナス面もある。先発陣は田中将、菅野、大野雄、山本、森下となりそうだが、開幕直後にはソフトバンク・千賀が故障離脱と大きな戦力を失った。菅野も右肘違和感から1軍復帰をしたばかり。大野雄も沢村賞に輝いた昨季ほどの安定感はない。

 田中将は右ふくらはぎ痛で開幕に出遅れ、森下はコロナの濃厚接触者として隔離を経験し、開幕からローテを守っているのは山本のみ。あらためてコロナ禍による調整の難しさなどが露呈された。経験豊富な投手が多いだけに、残り期間でどれだけ状態を上げていけるかが鍵となる。

 救援陣には青柳、岩崎、平良、栗林と初選出組が多く選出されるだろう。ソフトバンク・森の故障離脱などが影響しているが、そこに今季セットアッパーで復調した山崎、そして中川と19年のプレミア12メンバーを加えてバランスを取っている。

 不安もあるが、若く勢いのある投手が増えたことで全体の投手力向上も望める。常連組と初選出組がどのような融合を見せるか、期待できる顔ぶれとなりそうな印象だ。

 【侍ジャパン・投手予想】(=以下は主な国際試合など)

 田中将大(32)楽天=08年北京五輪、09・13年WBC

 菅野智之(31)巨人=15年プレミア12、17年WBC

 大野雄大(32)中日=15・19年プレミア12

 山本由伸(22)オリックス=19年プレミア12

 森下暢仁(23)広島=初選出

 青柳晃洋(27)阪神=初選出

 岩崎 優(29)阪神=初選出

 中川皓太(27)巨人=19年プレミア12

 山崎康晃(28)DeNA=15・19年プレミア12

 平良海馬(21)西武=初選出

 栗林良吏(24)広島=初選出

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