DeNA・浜口が2年ぶりの完封勝利 チームは交流戦勝ち越し

 「日本ハム0-4DeNA」(11日、札幌ドーム)

 DeNA・浜口遥大投手(26)が2年ぶりの完封勝利(今季4勝目)を挙げ、チームは交流戦勝ち越しを決めた。

 熱い男が根性を見せた。八回まで日本ハム打線に三塁を踏ませず、テンポ良く捕手の伊藤光を目掛け投げ込んだ。そして九回のマウンドに行く前、三浦大輔監督(47)から「任せたぞ」と言葉を送られマウンドに向かった。

 今季チーム初完投初完封を目指してのマウンド。簡単には終わらなかった。先頭の浅間に二塁打を浴びたが、万波、高浜と連続三振。だが近藤に右前打を浴び2死一、三塁。ここで川村投手コーチがマウンドに「もう気合や。根性で何とかしろ!!」。渡辺を四球で歩かせ2死満塁とするも、最後は野村を中飛に打ち取り、マウンドで伊藤と抱き合った。

 今季はキャンプ前からチームで唯一「開幕投手を目指す」と言葉にしてきた。言葉通り浜口は精力的に練習で汗を流し、オープン戦でも結果を残してきた。そして迎えた開幕(3月26日)の巨人戦で東京ドームのマウンドに上がった。しかし、3回6失点(自責5)と先発投手としての役割を果たせず、チームはサヨナラ負けを喫した。4月2日の広島戦(横浜)では降板後、ベンチで悔し涙も流した。

 だが、今の浜口は大きく見せる。開幕に今永不在が現実味を帯びていたキャンプでは「チームの柱にならないといけない」と自覚十分だった。そんな浜口のそばに今永も帰ってきた。浜口は「今永さん1人に責任を背負わせてはいけない。僕も同じ目線に立って引っ張れる投手になりたい。すごく刺激を受けてます」と言葉のままのピッチィングを見せてくれた。

 指揮官はこの日の左腕の投球に「最後のアウトをしっかり取って、完封できた。ナイスピッチングです」と賛辞の言葉を送った。心身ともに充実する左腕の投球が、セ・リーグ最下位からの逆襲に大きな影響を与えてくるに違いない。

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