オリックス5割挑戦8連続失敗 エース山本が誤算 中嶋監督「捉えられていた」

 4回、荻野に適時打を許し、顔をしかめる山本(撮影・高部洋祐)
3回、荻野に同点打を打たれ、藤岡(右)の生還を許す山本(撮影・高部洋祐)
 6回、マーティンの一ゴロを処理するも本塁に悪送球するT-岡田(撮影・高部洋祐)
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 「オリックス4-6ロッテ」(19日、京セラドーム大阪)

 オリックスは4月1日以来の5割復帰へ向け8度目の挑戦となったが、またもならなかった。

 誤算だったのは先発のエース山本由伸。6回6失点(自責4)と乱調で自身3連敗、ここ4試合勝ち星から見放されている。

 中嶋聡監督は山本について「1回精査してからじゃないと。簡単に言うことじゃないと思う」とした上で生命線であるまっすぐについて「そのまっすぐがしっかり投げられたか。横からしか見てないのでよく分からないですけど」と首をかしげた。

 MAX156キロ。それでも8安打と打ち込まれた。

 「捉えられていたんでね。調子が悪い?どうなんでしょうね。しっかり捉えられていましたし。球種というよりか、なにを投げるかよりどこに投げるかというのもありましたから。全部が全部悪いわけじゃない。今から精査する。軽々しく言うことじゃないと思う」

 山本登板の際は援護点が少ない傾向がある中で、二回に杉本の一発で先制しさい先は良かった。それでも直後に追いつかれ、勝ち越しを許した。

 「由伸のときには先制して簡単にポンと(点を)取られたらアレ?ってはなりますよね。その1点が非常に重さがあるんで。その中で、(得点を)返していったときにああいうミスが起こったときもそうですし。簡単に取られた点が非常に重くのし掛かってくる。それがエースの人たちの宿命だと思う」

 4番・杉本は2発で自身初の2桁本塁打に乗せた。

 「打つべきボールと見逃すべきボールがはっきりすれば。調子を崩すときはボール球を打つとき。しっかり対応できたのかなと思います。その前にランナーを置かないといけない。そこが単発に終わってしまったのが大きく(得点が)入らない理由だと思う」

 一方で3試合連続無安打に終わった吉田正の状態が心配。

 「人間ですから。いつもいつも打てるわけじゃない。毎日毎日打ったらスゴいことになる」

 5割の壁にはね返された。

 「それを言ったって始まらない。そこまでいかないとどうしようもない。何回であろうとチャレンジします。そこで終わりじゃない。5割を目指しているわけじゃない」

 2日間、試合はなく、22、23日とペイペイドームでソフトバンク2連戦に臨む。

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