ヤクルト・村上 セ単独トップ11号 12戦ぶり快音

 「中日2-2ヤクルト」(16日、バンテリンドーム)

 滞空時間の長い白球が行き着いた場所は、燕党の待つ左中間席だった。一塁ベースを回ったところで、ヤクルト・村上が静かにほえる。バットの先で運んだ11号2ラン。「少し崩されましたが、バットのいいところに当たってくれました」。衝撃弾でリーグ単独トップに立った。

 12試合ぶりの快音だった。柳の立ち上がり。初回2死から山田が中前打で出塁すると、村上が打席に向かった。バットを強く握ると、その3球目だった。130キロの外角高めのチェンジアップを、うまくバットに乗せる。「先制することができてよかった」と4月27日・巨人戦以来の本塁打を放った。

 打撃とともに、声掛けも村上の武器だ。四回無死二塁では奥川に、七回無死二塁では近藤が根尾に対して2球続けてボールになるとマウンドへ。「投手はどうしても一人なので」とすぐさま動き、「本当の少しの力だと思いますけど、前を向かせたい」と鼓舞し続けた。

 届けた2点は、白星には結びつかなかった。だからこそ、バスに乗り込む村上に笑みはない。それでもリーグ2位の打率・323、同3位の28打点とし、18日からの首位・阪神との対決を見据える。不動の4番が求めるものは、仲間を笑顔にする勝利のみだ。

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