ソフトバンク工藤監督 会見3分半打ち切り 逃げ切り失敗に「うーん」「頭の整理が…」
「ソフトバンク8-8ロッテ」(12日、ペイペイドーム)
ソフトバンク・工藤監督がショックを隠し切れない様子だった。
シーソーゲームだった。3-0から五回に一挙6失点して逆転されたが、七回に打線が奮起して大量5点を奪い8-6とひっくり返した。そして九回、守護神モイネロで盤石の逃げ切り態勢に入った。
しかし、1つのミスをきっかけにそのプランは脆くも崩れた。先頭打者の三ゴロを、試合途中に中堅手から三塁手に回っていた牧原大が悪送球して出塁を許した。走者を背負った状態で投げることの少ないモイネロはリズムを崩したのか、続く打者に四球を与えると、1死二、三塁から代打・エチェバリアに左前適時打を浴びて1点差。そして1番・荻野の同点犠飛を打たれて2点差を追いつかれた。
九回裏のソフトバンクは無得点に終わり、試合は8-8で引き分け。試合後の工藤監督。普段は敗戦後でも10分以上も取材に応じるが、この日は3分半程度の会見だった。しかもその大半は「うーん」と言葉を詰まらせたり、ため息を吐いたりする時間だった。
「今日勝たなかったのは僕の責任です。すみません」と力なく話し、勝負のポイントを問われても「うーん、何ですかね、すみません頭の整理が出来てないので」と言葉を振り絞るのが精一杯だった。