天理・達、7回1失点貫禄勝ち 日米11球団が視察、快投7奪三振
「春季高校野球奈良大会・準決勝、天理4-2畝傍」(9日、佐藤薬品スタジアム)
今秋ドラフト上位候補の最速148キロ右腕・天理の達孝太投手(3年)が、センバツ準々決勝・仙台育英戦以来の先発登板を果たし、7回3安打1失点の好投で決勝進出を導いた。
「変化球の感覚がまだ戻っていない」と、この日は直球主体の投球。最速は142キロだったが、スピード以上の威力を感じさせる直球を外角に投げ込むなど、7奪三振を記録した。
センバツで左脇腹を負傷し、再び投球練習を開始したのは5月上旬。まだ本調子ではないが、聖地を経験した右腕からは貫禄が漂っていた。日米11球団が視察した中、阪神・山本スカウトは「身体能力が高い。これからギアが上がってくると思う」と評価した。
15日の決勝の相手は宿敵・智弁学園。「全員三振を取る気持ちで投げたい」と闘志を燃やした。