巨人 スモークは20発以上の期待大「原監督が描く理想の打線に」内田順三氏の視点

 巨人の新外国人、ジャスティン・スモーク内野手が好スタートを切った。27日のヤクルト戦から1軍に昇格し、2試合で打率・625、1本塁打、1打点。元巨人コーチで現在はJR東日本の外部コーチを務める内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)に印象を聞いた。

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 スイッチだけど、左の方がフォロースルーも大きくパワーも感じたね。左はフォームに大きな反動もなく、シンプルに打つから非常にコンタクト能力がある打者という印象。ヤクルトはシフトも敷いていたけど、メジャーの映像を見ても広角に打っている。ヤクルト戦でも左中間に打っていた打席もあった。スイングが外回りして無理に引っ張って打つタイプではなさそうだし、いい助っ人を獲ったなと思ったね。

 右打席は左に比べて前さばき。左投手との対戦でどうなるかなというところはあるし、相手は両サイドの揺さぶりや縦の変化、弱点を意識させにくるでしょう。ストライクゾーンや配球もメジャーとは違うので、そのあたりに順応できていけるかが大事になる。ただ、左右トータルすれば打率、打点、本塁打の3部門全てでいい成績を残すのではないか。開幕から1カ月遅れだけど、20発以上は期待できるだろうね。

 スモークが5番として入ったことで、打線に厚みが加わった。原監督が描いている理想の打線になるのではないか。スモークは対応能力がありそうだから、チャンスメーク、走者をかえす打撃もできるでしょう。テームズのけがは残念だけど、ウィーラーもかなり状態が良さそう。上位から下位まで破壊力があり、少々劣勢でもワンチャンスでひっくり返す打線。相手にとっては脅威になるだろうね。

 外野手には亀井、松原なども控えているし、状況に応じてさまざまな戦い方も可能。助っ人の昇格で2軍に落ちた香月も今年の活躍はフロックではないから、近いうちにまたチャンスがくるでしょう。先日、JR東日本が3軍と試合をしたが、昔に比べたら3軍も強くなっている。チーム全体で選手層が厚くなっているなと感じたね。

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