楽天新助っ人、初陣で明暗 ディクソン一発!カスティーヨは初打席で負傷交代

 4回、左越えに先制ソロを放ち笑顔で迎えられるディクソン
 1回、空振りし顔をゆがめるカスティーヨ
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 「楽天2-2西武」(23日、楽天生命パーク宮城)

 ジャパニーズドリームを夢見る2人のデビュー戦は対照的だった。楽天・ディクソンがあいさつ代わりの豪快弾で笑顔を見せた一方、カスティーヨは来日初打席で左腹斜筋を痛め、苦悶(くもん)の表情。石井監督は「大丈夫だと思うけど、まだちょっと分からない」と表情を曇らせた。

 試合開始からわずか15分でグラウンドを去り、病院に直行した。「3番・右翼」でスタメンに名を連ねたカスティーヨ。初回2死の第1打席で6球目をファウルした際に顔をゆがめながら左脇腹付近をおさえた。すぐさまトレーナーが歩み寄る。いったんベンチに下がって再び打席に立ったものの、三ゴロに倒れて二回の守備から退いた。

 まさかの新助っ人負傷劇。その困惑ムードを救ったのも新助っ人だった。「5番・指名打者」のディクソンが持ち味のパワーをさく裂させた。四回1死で高橋のカーブを左翼スタンド中段へズドン。「非常に感触は良かったです」。ブロンズの長髪をなびかせ、さっそうとダイヤモンドを一周。「雰囲気も本当に最高でした」と白い歯を見せた。

 打線停滞気味の楽天に現れた“救世主”になりうる2人。初陣で明暗は大きく分かれたが、チームの浮沈の鍵を握っていることは間違いない。

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