ロッテ岡 九回2死から逆転サヨナラ弾 6連勝で2位浮上
「ロッテ6-5日本ハム」(21日、ZOZOマリンスタジアム)
マリーンズが九回2死からまたもミラクルを起こした。岡が杉浦の直球を完璧に捉える。打球はバックスクリーンへ飛び込む逆転サヨナラ2ランだ。プロ8年目での初体験弾に一塁を回り絶叫し、拳を握り締めた。夢見心地でダイヤモンドを回った。
「入ってくれという気持ちで走って、興奮して、ちょっと何が起こったかという感じですね。すごく、うれしい気持ちでいっぱいです」。これまでサヨナラ打すら打ったことのない男が大仕事をやってのけた。
今季は開幕から中堅の座を藤原に譲ったが、最近の好調さが認められ20日の日本ハム戦から2試合連続スタメン出場。18日のオリックス戦では九回2死から同点適時打を放つなど勝負強さは際立っている。
九回、ハーマンが近寄ると、「お前がサヨナラを決めろ」。このゲキに気合が入った。18年途中、日本ハムから移籍した男が古巣へ強烈な恩返しだ。「(他チームと)同じようにやってるつもりでも違う気持ちもあるのかも」と笑った。
チームは引き分けを挟み6連勝で初の単独2位浮上。井口監督は3試合連続逆転勝ちに「最後までいい試合をして力がついてきている」と手応えを明かす。開幕5連敗の姿はない。井口ロッテは下馬評を覆し、今季こそVをつかんでみせる。