武庫荘総合 プロ注目・斉藤は救援で無失点 阪神、日本ハムなど視察

 「春季高校野球兵庫大会・1回戦、武庫荘総合3-2須磨翔風」(18日、G7スタジアム神戸)

 武庫荘総合が3-2の接戦で須磨翔風を撃破。同点の七回に勝ち越し、1点差を守り切った。

 プロ注目の最速146キロ右腕・斉藤汰直(たいち)投手(3年)は、2-2の六回1死から2番手で登板。七回の先頭まで3者連続で空振り三振を奪う上々の入りを見せたが、八回以降は真っすぐの制球に苦しみ、4四球を与えるなど精彩を欠いた。それでも、この日最速144キロの直球とキレのあるスライダーで要所を締め、3回2/3を1安打無失点に抑えた。

 春先は疲労から調子を落としていた右腕。実戦も3月上旬から遠のいていたが、徐々に調子は戻りつつある。この日は「いつもよりコントロールが不安定だった。ああいう投球をすると失点につながってしまう」と反省しつつも、同時に「初回の入りはよかったし、スライダーのキレもよかったと思う」と手応えをつかんだ。

 スタンドには、日本ハムなどプロ5球団が集結した。阪神・熊野スカウトは「久しぶりの登板にしては思い切って投げられていたと思う。順調にいけば注目する投手の1人になる」とコメント。DeNA・安部スカウトも「スライダーのキレが成長している。まだこれから伸びてくると思う」と期待した。

 「夢はプロですが、まずは高校で甲子園に行くことが目標です」と意気込んだ斉藤。次の社戦もエースとしてチームをけん引する。

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