明徳義塾・吉村 大奮投9回2/3、9K1失点 2年生2投手躍動で高知・森木撃破

 「春季高校野球高知大会・チャレンジマッチ、明徳義塾2-1高知」(11日、春野球場)

 1試合が行われ、延長13回タイブレークの末に、今春のセンバツに出場した明徳義塾が、最速152キロ右腕の森木大智投手(3年)擁する高知を破り、県1位での四国大会出場を決めた。四国大会は24日から香川県で開幕。各県上位2校が出場し、春の頂点を争う。

 マウンドで躍動したのは、エース左腕・代木大和投手(3年)ではなく、ともに公式戦初登板の2人の2年生投手だった。

 先発した左腕・吉村優聖歩投手は「最初は緊張した」というが、初回の先頭打者から三振を奪うと波に乗った。トルネード投法から横手で投げ込む独特のフォームで相手をほんろう。9回2/3を4安打9三振1失点と大仕事を果たした。

 約2カ月前までは上手投げだったが、馬淵史郎監督(65)の助言もあり横手に転向。試合後は「ストレートでも変化球でもカウントが取れて、リズム良く投げられた」と安どの笑顔を見せた。

 延長十回2死一、二塁からマウンドに上がったのは右腕の矢野勢也投手。ピンチを切り抜けると、タイブレークに突入した十三回も1死満塁から高知の4番、5番をねじ伏せ、3回1/3無失点に抑えた。代木を温存するとともに、2番手以降の投手に十分すぎるめどが付いた。馬淵監督も「下級生が良く投げてくれたことが収穫だった」と合格点を与えた。

 打線は延長十三回タイブレーク、進塁打で1死二、三塁とすると、山蔭一颯外野手(3年)の犠飛で、森木から1点をもぎ取った。入学したての寺地隆成内野手(1年)を4番で起用するなど、センバツ仙台育英戦での1安打零封負けを経て、変化の春を迎えている。「もともと打てないんだから、引きずるも引きずらんもないよ」と甲子園の敗戦を振り返った馬淵監督。夏の聖地で戦うために、まずは春の四国を制す。

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