「楽天１－１ソフトバンク」（９日、楽天生命パーク宮城）

　気温５度にも動じなかった。楽天の涌井が８回７安打１失点の好投。開幕から３戦連続でＨＱＳ（７回以上投げて自責点２以下）を記録し、防御率は１・２２まで低下。「寒い中でも投げるだけ」とクールな右腕が黙々とイニングを投げ進めていった。

　初回には２死三塁のピンチを背負うも、グラシアルを右飛に仕留めて、無失点発進。先制点をもらった直後の五回に１死二塁から周東に同点中前適時打を浴びたものの、その後も粘りの投球を見せ、今季自己最長イニングを投げ抜いた。

　この姿に石井監督も「引き分けに持ってくる素晴らしいピッチングをしてくれた。言うことない。良い仕事してくれていると思います」と目尻を下げた。