中日・大野雄 巨人戦連続無失点43イニングでストップ 忍耐の7回2失点

 「中日3-3巨人」(30日、バンテリンドーム)

 沢村賞左腕として最初の公式戦マウンドは、忍耐の7イニングとなった。再三出塁を許し、万全にはほど遠い。それでも中日・大野雄は耐えしのいだ。新名称となった本拠地開幕戦に集まった竜党の拍手も力に5安打、2四球で2失点と粘った。

 昨季は登板4試合で2勝2敗ながら防御率1・32。リーグ覇者を封じ込めたが「日替わりでヒーローが出てくるチーム。気の抜ける打線ではないですし、1番から9番まで変わることなく投げていきたい」。警戒していた通り切れ目のない打線に苦しめられた。

 三回は梶谷の中越え三塁打から、続くウィーラーに直球をたたかれ、中前に先制打を許した。本拠地では、昨年9月8日の巨人戦の九回から続けてきた無失点が、44イニング目でストップ。逆転してもらった直後の四回は中島に122キロの変化球を左翼席に運ばれ、追い付かれた。

 それでも尻上がりに調子を上げて六、七回は三者凡退。最後は梶谷を147キロで見逃し三振。意地の詰まった112球で、先発の役割を果たした。

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