楽天・岸が完封1番乗り 震災から10年「もっと勝利を届けられるように」
「ロッテ0-5楽天」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
楽天先発・岸が今季の完投・完封勝利1番乗り。107球を投じ、8安打されながら三塁も踏ませなかった。岸の完封は18度目。これでルーキーイヤーから15年連続の白星もマークした。
ヒーローインタビューで「なんとかゲームを作って後ろのピッチャーに任せようと思ったんですけど、最後まで投げることができて良かったです。なるべく自分で投げ切りたいというのはありましたけど、無理せず行けるところまで全力で行きました」と笑顔を見せた。
七回まで散発4安打。二塁も踏ませない投球。八回は2死から藤原、荻野の連打で初めて一、二塁のピンチを招いたが、マーティンを外角のカーブで見逃し三振に切った。「疲れていたので、最後は真っすぐを打たれていたので変化球で勝負しました」。九回も中村奨、菅野の安打で2死一、二塁とされたが、角中を一ゴロに仕留めた。
宮城県仙台市出身。東日本大震災から10年を迎えた今季、これで楽天移籍後30勝となった。「まだまだみなさんに喜んでもらいたいと思っているのでもっと勝てるように頑張ります。きょうみたいなピッチングをもっともっとできるように、努力してみなさんに勝利を届けられるように頑張ります」と誓った。