智弁学園・前川「迷惑かけた」 気合空回り4打数無安打…大会屈指の強打者が号泣

 「選抜高校野球・準々決勝、明豊6-4智弁学園」(29日、甲子園球場)

 準々決勝4試合が行われた。天理の193センチ右腕・達孝太投手(3年)が、今大会最多164球の大熱投で、優勝した97年以来24年ぶりの4強進出に貢献した。智弁学園が敗れたため、奈良県勢初のアベック4強はならなかった。30日は休養日で31日の準決勝は天理-東海大相模、明豊-中京大中京の組み合わせで行われる。

 大会屈指の強打者が号泣した。智弁学園の3番・前川右京外野手(3年)は、4強入りをかけた大一番で4打数無安打。八回無死一、二塁から二ゴロ併殺に倒れるなど3度の得点機で凡退を重ね、「チームに迷惑をかけた」と唇をかんだ。

 1年時から名門の中軸を任され、高校通算31本塁打のパワーでプロのスカウト陣から注目を集める。ただ、今大会前から不振が長引いていた。トス打撃やロングティーなど、巨人・岡本和の高校時代と同じ調整方法で軌道修正を図ったが、成果は出せなかった。

 今大会は3試合で10打数2安打2打点。「何もかも通用しない。もっと練習して、夏に戻ってきて、次は自分がチームを助けたい」。あふれる涙を拭い、前を向いた。

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