「春季高校野球高知大会・準決勝、高知８－０土佐」（２９日、高知市営球場）

　ＮＰＢ１０球団が視察に集結する中、高知の最速１５１キロ右腕・森木大智投手（３年）が２番手で登板し３回１安打無失点と好投。７回コールドで勝利し、決勝進出を果たした。

　初回の主将・吉岡七斗捕手（３年）の先制適時打などで７点のリードを奪った五回、２番手・森木がマウンドへ。いきなりの３者三振に球場はどよめいた。「杉村がすごくいいリズムで試合を作ってくれていて、その流れに乗れたと思う」と、４回を無失点に抑えた先発の杉村優妃投手（３年）への感謝を口にした。六、七回もアベレージで１４５キロに迫る直球を中心に相手を圧倒。きっちり無失点に抑えた。

　この春は２月に左足首を負傷し出遅れていたが、準々決勝の高知工戦で復帰。この試合も「気にせず思いっ切り投げている」といい、最速はスカウトのスピードガンで１４９キロ。「野球から１カ月ぐらい離れていたので、試合に出られるだけでもうれしい」と、笑顔を見せた。

　３１日には決勝を行い、優勝すればセンバツに出場した明徳義塾とのチャレンジマッチに臨む。