天理・達 150キロで4強導く!中京大中京・畔柳の149キロに闘争心

 「選抜高校野球」(28日、甲子園球場)

 大会第9日は降雨のため準々決勝4試合が中止となり、29日に順延された。8校は甲子園室内練習場で調整。天理の193センチ右腕・達孝太投手(3年)は、自己最速&今大会最速の「150キロ」を宣言し、智弁学園とともに奈良県勢初のアベック4強進出を誓った。なお、2日以上順延になったため準決勝翌日の休養日はなくなり、4月1日に決勝が行われる。

 急成長を続ける天理のエースが、聖地での“大台”到達を誓った。練習後、オンライン取材に応じた主将の内山陽斗外野手(3年)は、達が燃え上がる闘争心を示したことを明かした。

 「達自身、すごく畔柳君を意識している。149キロを出したのを見て、『超えられた…。150を投げたる』と言っていた」

 達は25日の2回戦・健大高崎戦で、今大会最速で自己最速の148キロをマーク。だが、わずか2日後の27日に中京大中京・畔柳が2回戦・常総学院戦で149キロを計測した。達は、虎視眈々(たんたん)と記録塗り替えを狙っているという。

 快速球を武器に、偉業達成を狙う。27日には智弁学園とともに、奈良県勢44年ぶりのアベック8強入りを決めた。準々決勝も両校が勝てば、奈良県勢初のアベック4強となる。

 中村良二監督(52)もライバルとの再戦を待ち望む。昨秋の奈良大会決勝で敗戦した宿敵について、「秋より数段力が付いている印象」と警戒。ただ、リベンジを果たすためには、ともに決勝まで勝ち進まなければならない。まずは準々決勝・仙台育英戦に全集中を注ぐ。

 新チーム発足時に掲げた「日本一」まで、あと3勝。27日に17歳の誕生日を迎えた達が、まずは天理を優勝した1997年以来24年ぶりの4強へ導く。

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