DeNA・三浦監督 逃げ切れず初星逃す 好投の平良が緊急降板…必死の継投も
「巨人1-1DeNA」(28日、東京ドーム)
九回2死二塁の好機を逃し、勝利がなくなった瞬間、DeNA・三浦大輔監督は両腕を組みながらグラウンドを見つめた。「そう簡単に点は取らせてくれない。でも形はできつつある」。新任監督が開幕カードで勝てなかったのは56年の迫畑正巳、93年の近藤昭仁に次ぐ球団3人目。初白星にあと一歩届かなかった。
初回にルーキー・牧のプロ初打点となる適時二塁打で先制するも、その後は沈黙。思うように進まなかったのは打線だけじゃない。先発の平良は五回までパーフェクトピッチングだったが、六回先頭の大城に初球を二塁打とされたところでまさかの降板だ。
六回登板前に状態を確認していた中、指揮官は「右肘の張りです。1球投げて、ボール自体もよくなかった」と振り返る。緊急事態に2番手で砂田、七回からは勝利の方程式と位置づける山崎、石田を投入した中、八回に石田が梶谷に同点の適時打を許した。
勝てなかった開幕3連戦。三浦監督は「終わったことは変えられない。結果を受け止め前を向いてやっていきます」と30日のヤクルト戦を見据えた。