広島新庄 エース花田は体力強化で球速アップ手応え 上田西戦へ気合

 対戦相手が決まり、意気込みを語る広島新庄のエース花田 
 オンライン抽選を行う広島新庄の大可主将(左は田津部長) 
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 「第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会」(23日)

 2年連続3度目の出場となる広島新庄は、大会第4日(3月22日)の第3試合で北信越2位の上田西(長野)との初戦に挑む。体力強化でパワーアップを図ったエースの花田侑樹投手(2年)は、チームが目標に掲げる「日本一」に向けて勝ち進むことを誓った。

 4割超のチーム打率を誇る強打の上田西が初戦の相手に決まり、エース右腕の闘志に火が付いた。花田は「打つ方も投げる方もレベルの高いチームだと思うので、自分たちも負けないように、あと1カ月頑張っていきたい」と意気込んだ。

 昨夏の甲子園交流試合ではベンチ入りしたものの、登板機会はなかった。悔しさを胸に練習に励み、秋は1番を背負って中国大会で優勝。この冬も走り込みやウエートトレ、食事の量を増やすなどして体を大きくする努力を重ねてきた。

 その結果、体重は昨秋から7キロ増えて73キロになった。最速143キロだった直球も「きちんと計測していないので分からない」としながらも、練習では空振りやファウルを多く取れるようになり、「球の質は良くなっている」と球速アップに手応えを感じている。

 チームは「日本一」を目標に掲げるが、そのためには乗り越えなければならない山は多い。1回戦を突破すれば、2回戦では智弁学園(奈良)と大阪桐蔭の勝者と激突する。どちらも優勝候補だけに厳しい戦いが予想される。大可尭明(おおか・たかあき)主将(2年)は「自分たちよりもレベルは上だと思うが、全員で心を一つにして粘り強く戦っていきたい」と力を込める。

 その思いは花田も同じ。「バックを信じて一球一球、丁寧に投げていきたい」。3年生が引退した8月以降は練習試合も含めて無傷の39連勝中と勢いに乗る広島新庄。聖地でも栄冠目指して勝ち星を積み上げていく。

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