公式戦で１球も投じないまま、元が取れるかも！？球界最高の年俸９億円プラス出来高の２年契約で、８年ぶりに楽天に復帰した田中将大投手（３２）のグラウンド外での大きな波及効果が１０日、判明した。本拠地・楽天生命パーク宮城のシーズンシートは１０日の時点で完売間近。グッズも入団会見が行われた１月３０日からの１０日間で、背番号「１８」のユニホームが約５０００枚売れた。このフィーバーぶりを受けて、球団ではマー君個人に特化したファンクラブ創設も構想中だ。

　コロナ禍においても“マー君フィーバー”の勢いはとどまることを知らない。右腕の復帰発表後から、シーズンシートに関する問い合わせが急増。通常の１０倍以上の売れ行きで、入団会見を行った１月３０日からの５日間で、３００席近くの契約が成立。完売間近で売り上げは約１億円伸びたという。

　この状況に担当者も「コロナの影響もあり、どこまでの効果があるのかなと思っていたが、想定以上でびっくり」と驚きの表情。今季もコロナ禍による観客上限が続くと予想したファンが、確実に右腕の勇姿を目に焼き付けるべく「低単価ではないシートを買っていただいてるのかな」と分析した。

　グッズにおいても大きな反響があった。背番号「１８」のユニホームは入団会見からの１０日間で約５０００枚が購入され、売上金額は約７０００万円に上る。キャンプ合流やブルペン入りなど、右腕に動きがあった際に販売数の上昇が見られ、グッズ担当者は「どこまでいくのかなと楽しみであり、不安でもあります」と頭をかいた。

　球団は、選手では初となる田中将個人のファンクラブ創設も計画中。次は２月中に予定されている、日本球界復帰後初の実戦登板の際に再び売り上げが伸びそうだ。