ミレニアム世代が成人の日 松坂世代、ハンカチ世代超えなるか 注目選手の現在地は

 夏の甲子園100回大会など2018年の高校野球を盛り上げた2000年生まれ(200年4月2日~2001年4月1日)のミレニアム世代が11日、成人の日を迎えた。18年ドラフトで、高卒で指名を受けた選手は今季で3年目を迎える。当時、注目を集めた選手たちの現在地は-。

 同年の甲子園は、大阪桐蔭が史上初となる2度目の春夏連覇を達成。当時の3年生は4人が18年ドラフトで指名を受けた。

 根尾昂内野手は中日1位、藤原恭大外野手はロッテ1位、横川凱投手は巨人4位、柿木蓮投手は日本ハム5位で入団。すでに根尾、藤原、横川は1軍デビューを果たしている。

 4人の中でも藤原は、20年に飛躍のきっかけをつかんだ。26試合で打率・260、3本塁打、10打点。CSでも活躍した。

 この日は成人式に参加せず、地元・大阪府内で練習。球団を通じて取材に応じ、「勝利に貢献できるような選手になれるように」とレギュラー獲りへ意気込んだ。

 高校時代は“二刀流”で世代トップの注目を集めた根尾は、20年に念願のプロ初安打を放った。経験を積んだ3年目に飛躍が期待される。

 根尾、藤原とともに18年ドラフトで複数球団から指名を受けた広島・小園海斗内野手(報徳学園)は、1年目の19年から58試合に出場。20年は3試合の出場にとどまっており、今季の巻き返しを期す。

 18年夏の甲子園では、“金農旋風”を巻き起こした金足農のエース・吉田輝が注目を集めた。同年ドラフトの日本ハム1位で入団し、2年間で9試合に登板して1勝5敗。この日は沖縄県名護市での練習後にオンラインで取材に応じ、「1年間1軍で活躍する」と成人の誓いを立てている。

 また、17年夏の甲子園で全国制覇に貢献した日本ハム・野村佑希内野手(花咲徳栄)や、17年夏の甲子園で2本塁打&打率・600のヤクルト・浜田太貴外野手(明豊)や、17年センバツで打率・556のソフトバンク・野村大樹内野手(早実)らもすでに1軍で安打を放っている。

 一方で、甲子園では華々しい活躍ができなかった選手や、甲子園未出場選手にも、すでにプロで台頭している選手がいる。

 投手では、全国的には無名だった巨人・戸郷翔征投手(聖心ウルスラ学園)が、世代トップの活躍を見せている。20年はローテ入りして9勝6敗、防御率2・76。巨人のリーグ2連覇に貢献した。甲子園出場は17年センバツだけだったが、プロでは早い時期から頭角を現した。

 オリックス・太田椋内野手(天理)は、20年にプロ初安打初本塁打を記録するなど20試合に出場した。高校時代は関西の遊撃手として根尾、小園とともに注目を集めた逸材が、早くもセンスの高さを見せている。

 阪神・小幡竜平内野手(延岡学園)は、20年に54試合に出場し、シーズン終了まで1軍に帯同した。高校時代は18年センバツで初戦負けしたが、悔しさを味わった甲子園を本拠地にして躍動している。

 ほかにも広島・羽月隆太郎内野手(神村学園)、オリックス・宜保翔内野手(未来沖縄)、中日・石橋康太(関東一)ら1軍で経験を積んだ選手も多い。

 球界では、西武・松坂、元阪神・藤川らがいる“松坂世代”や、ヤンキースからFAの田中、ツインズ・前田、ソフトバンク・柳田らがいる“ハンカチ世代”など、好選手がそろう世代がある。ミレニアム世代も近い将来、球界を席巻する可能性を秘めている。

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