ハナマウイは善戦も初戦敗退 元オリックス・本西監督「もっともっと強くなれる」

試合後、応援団にあいさつをするハナマウイ・本西監督(右)=撮影・伊藤笙子
7回ハナマウイ2死二塁 大友の左前安打で本塁突入もアウトになる二走のハナマウイ・田中勇利(捕手・南)=東京ドーム(撮影・伊藤笙子)
試合前にノックをするハナマウイ・本西厚博監督=東京ドーム(撮影・伊藤笙子)
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 「都市対抗野球・1回戦、四国銀行1-0ハナマウイ」(26日、東京ドーム)

 創部2年目のハナマウイは善戦したが、初出場初勝利には届かなかった。オリックス、阪神などで活躍した本西厚博監督が「硬くならない方がおかしい」と認めたように、序盤はナインの緊張と相手投手のフォークに苦しんで五回までわずか1安打。最後までホームが遠かった。

 ただ、指揮官が「後半はいい形でチャンスを作ってくれた」と称えたように、随所で見せ場は作った。七回2死二塁では7番・大友潤外野手の左前打が飛び出したが、二走が本塁憤死。九回には1死一、二塁で長打が出れば逆転となる攻撃で粘りを見せた。

 今年から都市対抗予選に挑戦し、史上最速で本戦切符を獲得。クラブチームながら、デイサービスを運営する「江東ケアフル」が母体として活動をサポートしている。選手は介護施設で週4日ほど働きながら、週2、3日は練習に専念できる環境だ。

 初めての大舞台を終え、本西監督は「来シーズン以降の糧になって、プラスになればそれでいい。もっともっと強くなれる」と前を向いた。戦っていくたびにチームが成長した2020年。社会人野球界でも異色のチームが、確かな存在感を示した。

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