オリックス 中田惟斗が自己最速150キロ 大阪桐蔭出身の育成右腕
「フェニックス・リーグ、オリックス2-1ヤクルト」(22日、SOKKENスタジアム)
オリックスの2番手で登板した中田惟斗投手が、自身のMAXを更新する150キロを記録するなど1回1安打2奪三振の好投を見せ、視察に訪れた中嶋聡新監督にアピールした。
昨オフに大阪桐蔭から入団した育成3位の右腕。出番は突然、訪れた。七回無死一、二塁の場面で好投の竹安がマメをつぶし降板。急きょ、中田がマウンドに向かった。
先頭の太田への初球はいきなり150キロ、追い込むと123キロの落差の大きいカーブで空振り三振。続く4番・松本友も直球で追い込んだ後、カーブで見逃し三振。渡辺は打ち取った当たりが右前に落ちる不運も最後は古賀をカーブで三ゴロに打ち取った。
見守った中嶋新監督は「春先から非常に良かった。使いたくなる投手でした。度胸もあるし、リリーフの適性もあるんじゃないかな。現状では1、2回で爆発的に投げさせた方がいいのかな。由伸もそうだったし、育成法としてはある」と2年目にセットアッパーとして活躍し、現在はエース格まで成長した山本由伸を例に出した。
中田は「中学のころからメンタルは強い。“よっしゃやってやろう”とピンチでもそういう気持ちで臨んでいます」と胸を張った。
150キロについては「これまではMAX149キロでした。投手なら誰もが憧れる150キロ。進化しているのかなと思います」
今季は2軍で抑えを務めるなど21試合に登板し、1勝2敗3セーブ、防御率4・09だった。