２０１６年から“１人リーグ５連覇中”の巨人・丸佳浩外野手（３１）が１７日、自身初の日本一を勝ち取るため、２１日の日本シリーズ初戦に先発濃厚な千賀撃ちに照準を定めた。

　「全ての球がいい球なので、失投を逃さずしっかりと打てる準備をするだけです！」

　虎視眈々（たんたん）とリベンジの時を待っている。千賀との日本シリーズの通算対戦成績は５打数無安打２四球。通算７打数４安打、打率・５７１を記録している交流戦とは対照的に、決戦の舞台では右腕に苦しめられてきた。この日は打撃練習で快音を連発し、「いい準備をしていきたいと思います」と闘志を燃やす。

　心強いベテランも加わった。この日から左足内転筋の張りで２軍調整していた亀井が１軍に合流。昨年の同シリーズでは２本塁打で敢闘賞を受賞した背番号９は「やるからには１００％を出すことしか考えていない。１軍に合流してるわけですから」と万全をアピール。「去年の悔しさは昨日のことのように覚えています」とこちらも昨年の日本シリーズ４連敗の雪辱を期す。

　前日に引き続き全体練習の約２時間を非公開で行い、入念に対策を練った原巨人。８年ぶりの日本一へ、万全の準備で決戦開幕の地・大阪に乗り込む。